学校法人 神戸女学院 Kobe College Foundation

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愛校週間、そして愛校バザー

2013年05月22日

創立者記念日にあたり、院長の森孝一先生からみなさまへのメッセージをお届けいたします。

1909年、神戸女学院は創立者のお1人であるタルカット先生の誕生日の5月22日を「創立記念日」として初めて祝いました。そしてその2年後、1911年5月22日に第1回の愛校バザーが開催されました。

1899年、文部省は「訓令第12号」を出して、政府が公認するすべての学校で、宗教儀式や宗教教育を行うことを禁止しました。これを守らなければ上級学校に進学する資格が与えられませんでした。しかし当時の第4代院長ソール先生は、キリスト教教育を続けました。たとえ他の上級学校に進学する資格が無くなっても、神戸女学院は自前で女子高等教育を行うことができるという自信があったからだと思います。

厳しい冬の時代に、女子高等教育機関としての教育内容を整備した結果、多くの学生・生徒が神戸女学院に入学するようになってきました。冬の時代を乗り越えたことへの喜びの表現。それが創立者タルカット先生に感謝する創立記念日の創設であり、その2年後の愛校バザーの開始であったのでしょう。

その後、タルカット先生の誕生日である5月22日は、「創立者記念日」と名前を変えました。そして神戸の山本通に、神戸女学院の前身である「女学校」が設立された1875年10月12日を記念して、10月12日が創立記念日となりました。

5月22日を含む1週間を、神戸女学院では創立者のことを思い、神戸女学院のこれまでの歴史を顧みて、神さまのお導きに感謝する「愛校週間」としてまもっています。

そして、愛校週間中の土曜日、今年は5月25日に「愛校バザー」を開催します。「愛校バザー」は100年以上にわたって、卒業生にとっては、母校に帰ってくる日、「ホームカミングデー」でした。そして、神戸女学院に関係するすべての人にとって、神戸女学院としてのアイデンティティを確かめ合うもっとも大切な祝祭であり続けてきたのです。アイデンティティとは、「私であること、私たちであること」と言い換えてもいいでしょう。

 愛校週間と愛校バザーによって、神戸女学院の創立と歴史に思いを馳せ、この歴史と伝統を継承する者であることに誇りを持っていただきたいと願っています。

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