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松澤員子先生、ありがとうございました
2010年03月31日
2002年4月1日から、神戸女学院の理事長・院長の重責を担って来られた松澤員子先生が、2010年3月31日をもって2期8年の任期を全うされました。
松澤先生は、神戸女学院大学文学部社会学科(現:総合文化学科)のご卒業、高等学校で社会科の教鞭を取っていらっしゃいましたが、大学時代の恩師でもある、当時の第7代院長難波紋吉先生の薦めでアメリカに留学なさいました。
ミシガン大学大学院、シラキュース大学大学院で人類学を専攻され、M.A.およびPh.D.の学位を取得。帰国後は、日本ルーテル神学大学を経て、国立民族学博物館研究部で教授として文化人類学の研究に勤しまれ、同時に総合研究大学院大学の教授も兼任して多くの優秀な研究者を育成されました。
1995年、国立民族学博物館の定年退官と同時に、神戸女学院大学人間科学部教授として母校に戻って来てくださいました。1998年学長にご就任、2年後に定年退職の日をお迎えになりましたが、2002年、神戸女学院卒業生初、日本人として初の女性院長として第12代神戸女学院院長にご就任、同時に理事長にも選ばれ、激動の時代に学院の舵取りを担われることとなりました。
大学共同利用機関法人人間文化研究機構の監事、ルーテル教会「共に生きる」(NGO)の代表など、学外でも幅広く活躍、文字通り席の温まる暇もなく、与えられた使命に全力投球の毎日をお過ごしになった8年間でした。
渾身の力を振り絞って母校の発展に尽くされた松澤先生に、心より御礼を申し上げます。ありがとうございました。