取組による効果
力を発揮する学生
学生にとってこの取組は、音楽の理解を深め、自己プロデュース能力を磨く場となっています。楽器の由来や歴史を丹念に調べ、議論を重ねて優れたプログラムに練り上げたり、楽器の体験コーナーで順番待ちする子どもたちを退屈させないよう、簡単な紙の楽器を工夫した学生もいます。人前で話すのが苦手だった学生も、履修して1〜2年経つと、臨機応変にトークを入れてコンサートを展開できるようになります。
また地域での体験を通じて、教育や少子化・高齢化などの社会問題を身近に感じ、社会への興味を深めていきます。
社会的評価
「子どものためのコンサート」の来場者数は回を追って増え、過去20年間の60回の開催で約32,604名にのぼります。お客様の期待を裏切らないようにと精一杯務める学生の姿は、来場者アンケートでも高く評価されています。
学生に対する評価
学生に対する評価は、議論への参加度、プログラム案や準備等の段取り、実演や提出レポートの良否を総合して行われます。
コンサート終了後には会場アンケートをもとに反省会を行なうなど、多様なフィードバックが用意されています。
就職状況
履修生の中からは、各地の文化会館で職員として採用された者が3名あり、卒業後も地域の文化活動で活躍しています。