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カリキュラムの体系性

体系的な教育の一環として

この取り組みは、音楽学部の体系的な教育の一環として行われています。

1年次〜:和声学、音楽史、楽器論といった基礎知識と専門実技
3年次:楽器や編成に応じてアレンジする力をつける作・編曲法
4年次:「ソロリサイタル」の開催

4年次の「ソロリサイタル」では、曲目の選定や演奏の準備から招待状や配布プログラムの作成まで、演奏会の開催にまつわる雑事を全てこなすことが求められ、卒業後リサイタル等を開く際に役立つすぐれた実践教育となっています。「ソロリサイタル」は本学の伝統として半世紀以上続けられてきており、「音楽によるアウトリーチ」はこれらの積み上げがあって可能になるものです。

音楽学部履修モデルの一例
  実技科目 専門科目 共通科目
4年次 主専攻:ピアノ Major VI、ソロリサイタル、卒業演奏
副専攻:バイオリン Minor III、オルガン Minor I
楽曲研究、教会音楽、合唱 IV、室内楽 II、管弦奏法、音楽によるアウトリーチ(実習) 中国語 I(会話)
など
3年次 主専攻:ピアノ Major III、リサイタル III
副専攻:声楽 Minor III、バイオリン Minor II
和声学 III、対位法 I、伴奏法、作・編曲法、器楽史、室内楽 I、指揮法、コンピュータ音楽、合奏、音楽によるアウトリーチ(講義) キリスト教学(キリスト教思想)、ドイツ語 II、日本語学概論、アジアの中の日本史、女性学、ヨーロッパ文化史など
2年次 主専攻:ピアノ Major II、リサイタル II
副専攻:声楽 Minor II、バイオリン Minor I
和声学 II、合唱 II、音楽史 II、ソルフェージュ II、楽式論、コンピュータ作曲法 English Workshop、ドイツ語 I、生涯スポーツコース(テニス)、文章表現法など
1年次 主専攻:ピアノ Major I、リサイタル I
副専攻:声楽 Minor I
和声学 I、合唱 I、音楽史 I、ソルフェージュ I、音楽療法、楽器論 Communication in English、Comprehensive English I、健康スポーツ科学、キリスト教概説、情報科学基礎演習など

様々なニーズに応える

地域社会のニーズ

本学のある兵庫県西宮市では、教育委員会が「学校サポートにしのみや」事業を2002年度より開始し、幼小中高の諸活動をサポートする個人や団体のデータ・バンクの作成と有効活用を推進しています。「音楽によるアウトリーチ」はその発足時からの登録者で、これまで様々な形で関わってきています。

「子連れで行けるコンサート」へのニーズ

日経新聞の調査(2003年3月15日付)で「子連れで行きづらいところ」第1位はクラシックコンサートでした。本学の「子どものためのコンサート」は2公演制で、一方は小学生以上、もう一方は年齢制限なしで未就学の児童も受け入れています。

女性のニーズ

子育て中の母親は、文化的な催しから締め出されてしまいがちで、疎外感に悩まされます。本学は女子の教育機関として、子育て中の母親たちに文化的な潤いの場を提供することも大切な一つの務めと考えています。

組織だった取組

この取組は音楽学部の全教員と学内の諸部署の多様なサポートによって支えられています。経費は、学部予算、学院経費、入場料などでまかなわれています。

広報関係では、大学のホームページ、メールマガジン、パンフレット、広報誌などへの掲載、新聞各紙(朝日、毎日、読売、産経、神戸、日経)、NHK大阪放送局、NHK神戸放送局での報道等の協力を得ています。

「子どものためのコンサート」では、経験豊かな学生がスタッフとしての心得やお客様への言葉掛けの指導をしてくれたり、多様な学生の協力を得ています。

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