英文学科

比べるべきは「昨日の自分」

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全日本空輸株式会社(ANA)内定 4年生 関口さん

文学部英文学科4年生の関口さんは、4月から全日本空輸株式会社(ANA)の客室乗務員として働くことが決まっています。日本の航空会社を代表する企業を第一志望に、見事に内定を得た関口さんは、どのような思いで就職活動に取り組んだのか、また4年間の学生生活についてお話を伺いました。
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厳しくもアットホームな環境で支え合った仲間たち

入学したら、「通訳・翻訳プログラム」を絶対に受講しようと高校時代から決めていました。ところが念願叶っていざ始まると、はじめの頃は予想以上にハードで、ほぼ毎週出る課題をこなす中で、「ああでもない、こうでもない」と何時間も悩むことも少なくありませんでした。丁寧に時間をかけてミスなく行うことももちろん大切なのですが、決められた時間の中で効率よく最大限の結果を生み出すことも必要です。この授業を通し、社会人に必要な力を体得できたように思います。特に印象に残っているのは中村先生のクラス。英語力だけでなく相手に誤解されないように伝えたいことを伝えるスキル、“言葉をデザインする力”を養うことができました。先生から学生への一方向的な講義だけではなく、双方向での学びが圧倒的に多く、グループワークなどを通して学んだことを授業でクラスメイトと実践する時間はとにかく楽しかったです。アットホームな環境での学びが自分には合っていたのだと思います。

挫折も力に変えて

入学早々、コロナでオンライン授業になったことによりモチベーションが下がったり、課題を提出することに手一杯でそれ以外の課外活動やTOEIC®、資格取得の勉強に身が入らずTOEIC®でスコアを落としてしまったりと、4年間で挫折も味わいました。一方、中高生の頃に交換留学を通じて知り合ったフィリピンの友人たちと、久しぶりに日本で再会を果たすことができ、英語は世界を広げてくれるツールになることを改めて感じることもできました。大学生活では、自分で考えて行動する力、最小限の時間で質の高いものを生み出す力を身につけられたと感じます。また「他人と比較するのではなく、昨日の自分から着実に前進したい」という考え方を育んでくれたのは、神戸女学院大学で学んだからだと思います。客室業務員になるのが目標だった私は、接客業は自分の「人間性」が問われる職業だと思い、常日頃から「人としてどうあるべきか」に意識を向けて、毎日を大切に過ごしてきました。

常日頃からの積み重ねが大切

就職活動では第一志望のANAをめざすため、モチベーションの維持と向上に努めました。空港に足繁く通って客室乗務員の方の働く姿を注意深く観察したり、グランドスタッフの方の手が空いているときに話しかけて仕事の話を伺ったりしました。飛行機に乗るときには、これでもかというほど機内で企業研究をしました。
学内の就職セミナーでは、「グループディスカッション講座」がとても役立ちました。企業の面接で多いグループディスカッションはでは、講師の方が、改善点などをフィードバックしてくださり、とても勉強になりました。本番のグループディスカッションでも発言に自信を持つことができ、無事にクリアすることができました。
面接のときだけでなく、挨拶や立ち居振る舞い、姿勢、言葉遣い、表情など、常に自分の「ありたい姿」でいられるように意識していました。企業研究に取り組んでいるときも、「どの会社で働いているときが、一番自分が生き生きとしていられるだろうか」と、あらゆることを自分ごととして考えながら、情報に接するようにしました。自分自身が楽しくやりがいを持って働くことこそ、その企業への本当の貢献ができると思ったからです。

私はまだ、ワクワクを知らない。

客室乗務員になりたいと思ったのは、航空会社のなかでも一番お客様と近いところで仕事をする「アンカー」の役目を担うことに惹かれたからです。
飛行機はたくさんのスタッフの仕事があって飛ぶことができています。その仲間から受け取った「バトン」の価値を、自分の接客で体現することができる、そんな職業が客室乗務員だと考えています。ANAで働きたいと考えたのは、選考や企業研究を通じて、他のどの会社よりも企業風土が自分に合っていると感じたことが理由でした。面接でお話する社員の方は「一緒に働きたい!」と尊敬の念がやまない、素敵な方々ばかりでした。その方々のお話を聞いて、自分が客室乗務員として働いているイメージを鮮明に抱くことができ、空の旅を楽しむお客様とともに笑顔と感動を共有したいと考えるようになりました。
これからはまず、客室乗務員としてのスキルをしっかりと磨き、求められる要望や快適さに応えられるようになりたいと思います。イレギュラーな事態にもたくさん直面すると思いますが、だからこそたくさんの学びが得られると思っています。そしていずれは、客室乗務で培った力を生かして、航空ビジネスを通じて地域や社会に貢献していくのが私の目標です。

Profile

英文学科
4年生 関口さん 全日本空輸株式会社(ANA)内定

私立アサンプション国際高校卒業。2020年に文学部英文学科に入学し、中村昌弘先生のゼミに所属。英語にはずっと関心があり、中学時代から英会話スクールに通っていた。趣味は体を動かすことと読書。