
英語で世界への扉を開きたい
- 語学の学びや留学体験が相互理解の力に -
- 在学生
- ウォルドーフ・アストリア大阪 内定 4年生 白石さん
英語を使ってグローバルに活躍することが夢だったという白石さん。外資系ホテルのオープニングスタッフとして就職し、その一歩を踏み出そうとしています。通訳・翻訳プログラム、バディ活動、アメリカ留学など、さまざまなチャレンジを重ねてきた4年間の歩みを伺いました。
通訳・翻訳プログラムで磨いた英語力と伝える力
英語が好きで、大学では英語力を高めて海外留学もしたいと思い描いていた私。神戸女学院大学を受験する時から「通訳・翻訳プログラム」を受講しようと決めていました。プロの通訳者・翻訳者育成の訓練法を使って学ぶこのプログラムはハイレベルで、最初のうちはかなり苦戦。でも地道に努力して、前回はできなかった課題を次はクリアしようと心がけていくうち、いつの間にか瞬時に英訳や和訳ができるように。着実に成長を実感できるのが励みと喜びになって、楽しく頑張ることができました。
この授業では、ただ直訳するのではなく、相手や題材によって伝えたい内容をきちんと伝えるにはどんな表現をすべきかに重点が置かれています。絵本や料理レシピからビジネス文書まで幅広い教材を使って、語学スキルとともに「伝える力」を磨きました。いくら翻訳アプリやAIが進化しても、相手の感情や繊細なニュアンスまで汲み取り誤解のないよう正確に伝えられるのは、人間だからこそできること。「通訳・翻訳プログラム」の学びを通じてそれを実感しました。同時に、幅広い知識や教養、思考力や理解力が求められるので、ふだんから色々な分野に目を向けアンテナを張ることも心がけるようになりました。

バディ活動や寮生活で異文化交流も
入学時はコロナの影響で他国の学生とふれあう機会はほとんどなかったのですが、2年次から「留学生バディ」活動に参加。留学生の日常生活や学習をサポートし、食事やカラオケ、テーマパークなど色々なことを一緒に楽しみながら、お互いの国の文化を理解し合いました。また「Introduction to Japanese Culture」の授業でも留学生と積極的に交流。ともに英語で日本の伝統文化について学んだり、日本語の文法について英語で説明したりしているうちに、自分も新鮮な気持ちで日本語や日本の文化を捉え直すことができました。七夕パーティなどのイベントの代表者を務めたこともあり、企画や運営を行いながらリーダーシップを身につける機会にもなったと思います。
私は寮生活をしているため、バディを組んだ相手だけでなく、ふだんから寮内で色々な国籍や学年の留学生と顔を合わせる場面も多くあります。日常のささいなやり取りを通じて異国の友人たちと仲良くなれたことも、大切な思い出になっています。

他者を理解し尊重し合うことを学んだアメリカ留学
神戸女学院大学には、短期から長期までさまざまな留学制度があり、自分の希望に合わせて留学先やプログラムを選ぶことができます。私は2年の後期に半年間アメリカに留学し、中学生の頃から抱いていた「留学したい」という夢を実現できました。留学に必要なIELTS検定のための講座が学内で開講され、自分一人では勉強が難しいライティングやスピーキングを練習したり、受験のポイントをしっかり把握できたりしたのも良かったです。オールイングリッシュの授業に慣れていたこともあって、現地の授業にもあまりとまどいを感じることなく、スムーズに留学生活に入れました。
留学先では最初、つい日本人同士で固まりがちだったのですが、国際交流イベントに参加したのがきっかけで、現地の方とも自然とコミュニケーションができるようになりました。以前は自分の言いたいことをなかなか英語で表現できなかった私も、授業で学んだ表現を積極的に使って、次第に意思疎通を図れるように。さまざまな国籍の人と交流する中で、相手の立場に立って考えながらも自分の意見をしっかりと述べ、お互いを尊重し合うことの大切さを学びました。

私はまだ究極のサービスを知らない
卒業後の進路選びの軸として考えたのが「人の人生を明るく照らすお手伝い」「グローバルな活躍」の2つです。これまでホテルや旅先で非日常の体験をしたことが深く記憶に残っており、今度は私がそれを届ける側になりたくて、ホテル業界を中心に応募しました。就職活動では大学のキャリアセンターのサポートをフル活用しました。インターンから本選考まですべての提出書類の添削や、面接の練習もしていただいて、とても心強かったです。
内定先は、ヒルトングループでも最上級のラグジュアリーブランドで日本初進出のホテル。2025年春のオープニングから携わり、大阪・関西万博に来られる海外のお客様をお迎えできるのがとても楽しみです。まずは宿泊や料飲部門のサービススタッフを務める予定で、英語を使う場面も多くなると思いますので、大学で磨いた語学力、相手が求めることを察する力をフルに活かした上質なサービスをご提供したいです。そしていつかは海外のホテルで働いてみたい。ヒルトングループは世界各地にホテルを展開しているので、語学力をさらに高め実務経験を積んで、海外勤務に挑戦したいと思っています。

Profile
- グローバル・スタディーズ学科
- 4年生 白石さん ウォルドーフ・アストリア大阪 内定
私立聖カピタニオ女子高等学校卒業。2021年に文学部英文学科に入学。在学中は積極的に何でもやってみようと、地域創りリーダー養成プログラムで子ども食堂のボランティア体験、留学生を対象にしたキャンパスツアーなども実践。学生寮の寮長も務めた。