心理・行動科学科

目の前の人の役に立つ喜びが原動力

- 心理学を学び人間としても成長した4年間 -

NEC(日本電気株式会社)勤務 花房さん

心理学への興味を探究し、少人数ゼミでの濃密な学びや4年間のアルバイト体験を通じて成長できたという花房さん。医療現場の課題を解決する営業職として充実した毎日を過ごしながら、新たな可能性にも目を向けています。

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社会心理学ゼミはずっと大切にしたい場所

「なぜ人はこんな時にこう感じるのか」「どうしてこんな行動をするのか」。そんな疑問を持つことが多かった私は、大学でも人間の心理について学びたいと思っていました。家族の後押しもあり、心理・行動科学科に入学。少人数制の授業で一人ひとりにしっかりと向き合って教えてもらえそうという期待感も大きかったです。
ところが入学から1年後にコロナ禍に見舞われてしまい、2年次・3年次は大半がオンライン授業に。唯一対面で受講することのできたゼミが、小林知博先生の社会心理学ゼミでした。小林先生は学生一人ひとりに丁寧に向き合ってくださって、色々な相談にも乗っていただき、たくさん影響を受けました。ディスカッションなどで意見を述べる機会も多く持つことができ、人としても大きく成長できたと思います。当時の私にとってかけがえのない居場所であり、今でもまた帰りたいと思える大切な場所です。

クリニックのアルバイト経験から医療系の仕事へ

在学中は、耳鼻咽喉科医院スタッフのアルバイトを4年間続けました。診察補助も担当して医療の現場に関わり、待ち時間の長さなど患者さんやスタッフの困りごとも体験。そうした経験を活かし、困っている人の役に立てる仕事に就きたいと考えて、医療機器関連や医療機関向けシステム開発などの企業を中心に就活に取り組みました。
NECは、電子カルテシステムなど医療ソリューションに取り組んでいること、また幅広い事業を展開しており、将来の選択肢が豊富なところに興味がわいたのが応募のきっかけです。面接担当の方が、学生ではなく一人の大人として対等に接してくださったことが印象に残り、この会社で働きたいと強く感じました。採用試験のグループディスカッションでは、コミュニケーション力や協調性をしっかりとアピールできたのですが、これは大学でディスカッションを数多く実践する中で培われたものだと思っています。

医療の現場で役立つソリューションを提案

仕事は医療ソリューション統括部の営業職。NECの電子カルテシステムを導入している病院や医療機関のご要望やお問合せへの対応、次期システム更新に向けての提案活動などを行っています。入社1年目は言われたことをこなすので精一杯で、事務作業にも時間がかかっていましたが、経験値が増えるとともに少しずつ余裕を持てるようになりました。2年目の現在は2つの病院のメイン担当を任され、裁量のある仕事をしています。既存のお客様のフォローを中心に、新規のお客様の開拓にも取り組み、売上目標の数字も割り当てられています。めまぐるしく変化する業界だけに、常に勉強は欠かせません。
ヒアリングしてニーズを分析し、提案した内容がお客様に「刺さった」時は嬉しいですね。高額商品だけに予算面が大きな壁なのですが、価格に見合う機能をきちんとお伝えできて興味を持っていただき、デモンストレーションの依頼など次のステップにつながると、やりがいを感じます。個人やチームの目標達成をめざすことも大きなモチベーションではありますが、お客様や関係者からの「ありがとう」という言葉、目の前にいる人の役に立てる喜びが、何よりの原動力になっています。

私はまだ、次のステージを知らない

仕事をする上で大切にしているのが、上司に教えられた「信頼貯金」という考え方です。お客様からの問合せに迅速に対応する、約束した内容をきちんと守るなど、日々の小さな信頼を積み重ねていくことを心がけています。社内の雰囲気や居心地がとても良く、チームメンバーや上司ともフランクに話せる働きやすい環境なので、毎日出社するのが楽しく、充実した毎日です。
今後のキャリア目標としては、営業だけではなく、企画や広報、人事や総務などコーポレート部門の仕事も経験してみたいと考えています。NECは「海底から宇宙まで」の幅広い事業を手がけているので、いずれは医療以外の分野にも関わり、自分自身の新たな可能性を広げていきたいです。
大学ではコロナの制約をありながらも心理学の学びとともにさまざまな経験を重ね、人間の心の奥深さを知ることができました。それは社会に出て働く上でも大きな糧になっています。「やってみたい」という気持ちを大切に、何事にも全力で取り組む時間や経験が、未来の自分を変えてくれると思います。

Profile

心理・行動科学科
花房さん NEC(日本電気株式会社)勤務

2023年、神戸女学院大学人間科学部心理・行動科学科卒業。NEC(日本電気株式会社)に入社し、医療現場の要望に即したシステムを扱う部門で営業職に従事。卒業論文では「あの、えーと」などという会話中のつなぎ言葉「フィラー」を研究した。