心理・行動科学科

興味、挑戦、努力の繰り返し

- 飛び込むことで可能性が広がる -

ロックペイント株式会社勤務 甲谷さん

学生時代は心理学を専門的に学びながら、学生スタッフとしても活躍していた甲谷さん。もともと大人数での行動は得意ではなかったそうですが、リーダーとしてみんなをまとめる役割も果たしました。
4年間の学びと経験が、現在のお仕事にどう役立っているかお話してもらいます。

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心理学を深く学ぶため、少人数制の大学へ

心理学に関心があり、少人数制で学べる大学を探していたところ神戸女学院大学に出会いました。入学当初は臨床心理学を学んで悩みを抱えた人に寄り添えるようになりたいと思っていましたが、様々な心理学の授業を受けるなかで、行動科学領域に興味をもつように。集団力学やマーケティングなど、多くの人に共通する心のはたらきや行動について理解を深めました。そのなかでもコミュニケーションの取り方を専門的に学んだことは、学生時代から今に至るまで私の人生に役立っていると思います。
また、受けてきた授業のなかでとくに印象に残っているのが犯罪心理学。ニュースでは報道されない犯人の心理状況を考え、事件の背景を理解していくなかで、物事を深く知ることの重要性を感じました。

自分なりのリーダー像を探した思い出

大学時代のいちばんの思い出は、学生スタッフとしてオープンキャンパスの運営に携わったことです。3年生ではグループリーダーを任されましたが、最初はリーダーとしてどう振る舞えばいいのかわからず、どうすればみんなをまとめられるのかずいぶん悩みました。
でも前に立って引っ張っていくだけでなく、ひとりひとりが力を発揮できるように縁の下の力持ちになるのもリーダーのあり方だと気づいてからは、積極的に行動できるように。後輩に声をかけたり、ミーティングを開いてみんなの気持ちを聞いたりと、会う頻度を増やし、こまめにコミュニケーションを取るようにしたことで、オープンキャンパス当日にも連携が取りやすくなりました。グループのメンバーに「リーダーをしてもらってよかった」といってもらえたときは、今思い出しても涙が出てくるほどうれしかったです。

大学時代の学びと経験が仕事に生きる

塗料メーカーの営業部に所属し、お客様との窓口業務を担当しています。初めの頃は、目の前の仕事をこなすことに精一杯でしたが、現在はお客様、営業担当者、塗料を製造する社員など、関わる人それぞれの視点に寄り添いながら業務を行っています。例えば、お客様と弊社社員とを繋ぐ際には、お客様の要望と現場の意見の両方を聞いて、どちらに対してもいくつかの選択肢を提案することを意識しています。心理学で学んだコミュニケーションや、学生スタッフで培った傾聴力を生かしてスムーズに業務が進むよう工夫しています。
業務を通して関わった人たちに「ありがとう」と言ってもらえたときは、工夫していることが誰かの為になって良かったと思いますし、とてもやりがいを感じます。

私はまだ、興味が尽きることを知らない。

仕事ではパーソナルカラリストや色彩検定など、塗料に関する資格を取得しました。今は、危険物の取扱や環境問題についても興味があり勉強中。仕事終わりや休日は、ジムやピラティスでリフレッシュをしています。
興味をもったことにはすぐに挑戦し、一度「やる」と決めたら中途半端なところでは投げ出さないのが私の強みだと思います。何にも興味を持たないという自分の姿は想像できないので、これからの人生でもきっとたくさんのことに挑戦すると思います。大切なのは、最初から「できない」と決めつけてしまわないこと。やってみたいことがあれば思い切って挑戦し、努力を重ねることで、自分の可能性をこれからも広げていきたいと思います。

Profile

心理・行動科学科
甲谷さん ロックペイント株式会社勤務

2014年3月、追手門学院高等学校卒業。同年4月、神戸女学院大学 人間科学部 心理・行動科学科に入学、2018年3月卒業。学生時代は対人関係心理学のゼミで主にコミュニケーションについて学ぶ。卒業後、ロックペイント株式会社に入社。商品の受注業務のほか、全社で使用するシステムのリニューアルに携わったことも。「知らないことを知る」ことを楽しみながら経験を積んでいる。