心理・行動科学科

少人数教育の安心感

- 女性ばかりの環境で経験できたこと -

尼崎信用金庫勤務 石田さん

石田さんは大学時代に学生募集に関わる学生スタッフとして活躍し、4年生のときにはリーダーも務めていました。それ以外にも授業に就職活動に、一生懸命取り組んだ4年間だったそうです。「自分がやりたいと思ったことは、なんでもさせてもらえた」という神戸女学院大学の魅力について、教えてもらいました。

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すべてにおいて女性主体で進められる

高校時代は心理学といえば心理テストのイメージしかなかったのですが、実際に入学して学び始めてみると、とても奥深い世界が広がっていました。今でも忘れられないのは、臨床心理学実習の授業で先生とひとつずつ心理検査の考察をしていった時です。自分でも気づかなかった自分の気持ちを言葉にするという新鮮な体験で、終わったときには世界が変わって見え、「生きている」という実感を強く持ちました。
臨床心理学について深く学ぶ一方、副専攻として「地域創りリーダー養成プログラム」も受講。これは実際に企画・運営を体験しながら地域活性化について学ぶというもので、大学周辺のお店を巡るラリーや、小学生を対象とした門戸厄神境内でのクイズイベントにグループで取り組みました。
高校までは、クラスやグループで何かをするとなると男子生徒がリーダーを務めることが多かったような気がします。でも神戸女学院大学では、すべてにおいて女性が主体となって進めていくことができました。今振り返ってみても、社会に出る前に大切な学びと経験ができたと思います。

先生の目が行き届いた語学の授業

少人数教育は、神戸女学院大学の大きな魅力のひとつ。私がとくにそのよさを感じたのは、ドイツ語の授業です。初めて触れるドイツ語はとにかく難しく、ついていくのがやっと。でも先生が現地でのエピソードをお話されたり、お土産をくださったりと、とても親密な雰囲気で授業をしてくださったので、苦労しながらも楽しく学ぶことができました。わからなくて困っていたら、先生のほうから声をかけてくださったので、置いていかれるということもありませんでした。
卒業論文のゼミも、もちろん少人数。提出する前に先生が全文をチェックし、丁寧に添削してくださいました。また敬語の使い方やメールの書き方などを指導してくださったことも、よく覚えています。社会人になったときのことを思って、ときに優しく、ときに厳しく私たちに接してしてくださいました。

キャリアセンターでもきめ細やかなサポート

就職活動が始まったときはとても不安だったので、キャリアセンターに足繁く通っていました。職員の方に顔と名前まで覚えていただいたほどです。
とくに印象に残っているのは、面接の練習。企業の面接を受けていると、自分では「よくできた」と手応えを感じても落ちてしまったり、「失敗した」と思っても選考を通過したりすることが珍しくなく、何がよくて何が悪いのかわからなくなっていました。そんなとき、ひとつの指針となったのがキャリアセンターの方のアドバイスです。何度も練習を重ね、そのたびにフィードバックをいただくなかで、自分が選考の場でどのように見えているのかを少しずつ理解できるようになりました。
困ったときに必ず助けてもらえる場所があるのも、神戸女学院大学のすばらしいところだと思います。

私はまだ、人生の多種多様さを知らない

信用金庫に就職した理由のひとつは、たくさんの人と関わる仕事がしたかったから。窓口には、毎日たくさんのお客様がいらっしゃいます。お話するのは、長くても30分程度。そんな短い間でも、ご家族のことや会社のことなどをうかがうなかで、みなさんがいろいろな人生を歩まれているということが伝わってきます。そのたびに、私はまだまだ知らないことばかりだなと実感。お客様に教えていただくことがたくさんあります。
就職した当初は続けていけるのか不安になったこともありましたが、同じ支店に5年以上勤め、いろいろな業務を経験したことで、これからどんな仕事を任されても大丈夫という自信を持てるようになりました。つい最近、別の支店に転勤したばかりで、気持ちを新たにがんばり始めたところです。これからも大切なお金を通じて多くのお客様の人生に寄り添いながら、自分自身も成長していきたいと思っています。

Profile

心理・行動科学科
石田さん 尼崎信用金庫勤務

2011年3月、大阪府立池田高等学校卒業。2015年3月、人間科学部 心理・行動学科卒業。尼崎信用金庫では、融資事務や窓口業務、営業活動など、さまざまな業務をこなす。在学中に学生スタッフのリーダーを務め、大人数をまとめ上げた経験が、仕事の後輩を指導するときにも役立っているとのこと。