Dedication Hymn「献堂賛美歌」(1934年)

作詞・作曲 W.M.ヴォーリズ

合唱 神戸女学院中高部・大学コーラス部
2013年10月12日 神戸女学院岡田山キャンパス移転80周年記念礼拝

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Dedication Hymn

         I
Now unto Thee, our God and King,
The labor of our hands we bring:
  But not as gift, for every stone
And grain of sand and iron bar
  Belong to Thee and Thee alone,
As we ourselves Thy children are.

         II
Here what our hands have dared to try
We bring to Thee to sanctify:
  Not as creation of our own,-
For all who gave of wealth or thought
  Or handiwork or steel and stone
Together with Thyself have wrought.

         III
Yet since our human hands may dare
With Thee creative tasks to share,
  Help us to use with rev'rent awe
These spacious halls from year to year;
  And in Thy Love and in Thy Law
Build up Thy earthly Kingdom here.
                Amen.
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献堂讃美歌


すめらみかみのおほまへに
いまぞ手のわざたてまつる
 ひとはさらなり千引ちびきいは
 まがねのはしらさゞれいし
 なべてはきみがものなれば
 こはひとのなす賜物ならず


身におはねどもこころみし
わざにきよめをたまへかし
 はがねや石やいそしみや
 たからやちゑをさゝげてし
 なべてはきみがしもべゆゑ
 こは人のなすわざならず


きみがみわざのつかひびと
われらかしこみとことはに
 ひろき御殿みどのをもちゐなむ
 しゅよみたすけをたれたまへ
 きみが掟と愛をもて
 みくにをここに建てたまへ
         アーメン
      喜志 邦三 訳
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楽曲を聴く 【3.3M/MP3】

もう一つの贈り物ーウィリアム・メレル・ヴォーリズ博士よる『献堂賛美歌』

神戸女学院岡田山キャンパスの設計者であるウィリアム・メレル・ヴォーリズ博士は、すぐれたオルガン奏者であり、讃美歌作者でした。1954年に編纂された旧讃美歌の236番「神の国」も、彼が建築の仕事を始めて間もない頃の作品の一つです。(残念ながら、『讃美歌21』には収録されていません。)

伝道のためにやって来た日本で建築家となり、神戸女学院音楽部の卒業生である一柳満喜子と結婚し、夫人の母校の新キャンパスの設計に携わることになります。そして神戸女学院岡田山キャンパスに加えて、「このキャンパスは私が造ったのではありません、神が私を通して御手のわざを実現されたのです」という内容の詩に自ら曲をつけた“Dedication Hymn”「献堂讃美歌」を贈ってくださいました。

1933年4月に竣工したキャンパスですが、移転して献堂式が行われたのは翌年、1934年(昭和9年)4月18日のことでした。「献堂讃美歌」は祈祷に続いて、音楽部合唱隊によって披露されました。

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Dedication Hymn『献堂讃美歌』
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