文学研究科の特徴
教員と職員、学生が互いに影響し合い、実践的な研究を進める
文学研究科には、英文学専攻(英文学コース、英語学コース、通訳・翻訳コース、グローバル・スタディーズコース)と比較文化学専攻の2つの専攻があります。2つの専攻は、それぞれ独立しているとともに、相互に支え合っています。また、神戸女学院大学文学部とも提携し、学部の科目の聴講などもできます。
博士前期課程では、広い視野に立った豊かな学識、研究能力の修得、高度な専門職業能力を養うことを目的に実践的な研究を進めます。また、少人数制により、学生同士は親しくお互いの研究を支え合い、教員は個々の学生に合わせた指導を行います。教職員と職員、学生の三者が家族的な温かな雰囲気のもとに、研究を進めています。
博士後期課程では、研究者としての研究活動を進めるための高度な研究能力と、豊かで深い学識を養うことを目指します。
学びの領域(専攻・コース)
英文学専攻
博士前期課程
4コース制で、より多面的に専門テーマを研究します。
英文学コース
シェイクスピアの時代から現代にいたる英米の詩、演劇、小説やその他の散文を読み、言葉のもつ力、文学作品の重層性や解釈の可能性を探ります。今日の多様な文学批判とその経緯を学ぶと共に、個々の作家とその思想、背景をなす社会、文化、歴史資料の解読、分析を行い自分の視点を見出し社会における文学の意味、文学の批判の本質を追求します。
英語学コース
英語学・言語学の基礎倫理・方法論を研究することにより、言語という人間の営みの奥深さに触れ、言語研究者・言語教師・言語情報処理に必要な哲学的・数理的・対照言語学的視点を養うことをめざします。変貌の著しい言語科学の現在の課題に対処する研究態度・視点を養成します。
通訳・翻訳コース
経験豊かな翻訳者による講義演習に加え、各分野の専門家が日英両言語で講義を行い、質の高い通訳・翻訳者と通訳研究者を養成します。また、通訳現場で実践体験を積むOJT(On the job Training)、実際に出版をめざした翻訳のOJTを行なっています。社会人が受講しやすいよう、阪急西宮北口駅のサテライト教室も使い、平日夜間及び土曜に開講しています。
グローバル・スタディーズコース
文化、政治、経済、社会とメディアの分野において豊かな学識を持ち、国際社会で活躍できるグローバル市民をめざします。そのために、講義や研究を全て英語で行い、国際関係、メディアとコミュニケーション、ジェンダーと移民、グローバルビジネスと経済の分野を深く研究し、様々な国際問題の本質と解決策を多角的に追求する人材を養成します。
博士後期課程
2コース制で、研究者としての自立をめざします。英文学コースと英語学コースの2コースがあり、研究者として自立して研究活動を行なうために必要な高度の研究能力及びその基礎となる豊かな学識を養うことをめざします。担当教員の個別指導のもと、各自の研究活動を展開し、理解を深めながら、実証的で創造性に富んだ博士論文を完成させるとともに、学位の取得をめざします。
比較文化学専攻
博士前期課程
文化による見え方・感じ方の違いを考察します。
人間の思考や経験は帰属する文化共同体すなわち国や地域などによって異なります。哲学・美学、思想・教育・歴史学、文化及び社会学の4つの分野をふまえて、文化・思想・宗教・歴史・芸術その他の視点から比較研究をおこないます。日本文化の探求、異文化理解の推進と異文化コミュニケーションの深化をめざします。また、「社会」「地理歴史」「国語」の専修免許状が取得できます。
博士後期課程
一人前の研究者として公共的認知をめざします。
現代人に求められる比較文化学的な思索に焦点を当てる本専攻では、専門領域における垂直方向の「掘り下げ」と、異論や異領域と対話する水平方向の「開かれ」の双方の能力が求められます。博士後期課程では、研究成果を公開して査定を受け、研究共同体の中で一人前の研究者として認められることが目標です。