1月11日(水)のCDP211(2)「プレゼンテーションの技法」（担当：安藤善隆講師）では、株式会社FM802編成部長の今江元紀氏をゲストスピーカーとしてお招きしました。
　ゲストスピーカーとして本学にお越しいただくのは今回で2回目ですが、2020年度と2021年度のコロナ禍による遠隔授業の際はZoomでご講義いただきました。

　今江氏は、2004年立命館大学をご卒業後、ぴあ株式会社へ入社されました。2005年にぴあ関西支社へ異動。安藤講師は当時の上司にあたるそうです。2010年にFM802に入社され、現在は編成部長として番組・イベント制作など主にプロデューサー業務をご担当されています。

　FM802のメイン聴衆ターゲットは16歳～34歳で、聴衆に合わせた広報でアプローチできるのが強みのひとつとのことです。また、アーティストからの信頼は絶大で、流行っているという理由で選曲するのではなく、DJやディレクターが届けたい！と思うものを「1曲フル完奏」で流し、曲の途中でフェードアウトをしない方針を取っておられるとのことです。１週間に流れる曲の回数は他局と比較しても圧倒的で、その他多くの独自のこだわりがFM802を支えているそうです。

　今江氏の仕事は、番組の方向性・枠組の決定、出演者のキャスティング・ブッキング調整、企画をプロデュース、アーティストとの交渉・スケジュール調整など多岐に渡ります。特にアーティストに係わる調整については、「針の中に糸を通すような作業であり、普段から信頼を築くことが重要」と仰っておられました。

　FM802に入社される前から「音楽に携わる仕事がしたい」という気持ちを強くお持ちだったとのことで、FM802や音楽について活き活きと語られる今江氏のご講義に、受講生たちは興味深く耳を傾けていました。