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観世流シテ方能楽師の川口晃平氏がゲストスピーカーとして来学!

2021年12月03日(金)

 11月26日(金)に行われたCDP211(2)「アート・クリティック」(担当:西尾智子講師)において、観世流シテ方能楽師の川口晃平氏をゲストスピーカーとしてお招きしました。
 同氏は東京都出身で、漫画家かわぐちかいじ氏の長男として生まれました。慶應義塾大学在学中に入ったサークルで能に魅せられ、大学卒業後に五十六世梅若六郎氏(現:梅若実氏)に入門。7年間住み込みで師匠の身の回りのお世話をしながら修行を積む日々は「本当に大変だったが辞めたいと思ったことは一度もなかった」そうです。
 川口氏は『風姿花伝』(世阿弥著)を取りあげながら、「世阿弥が観阿弥をみていたように、自分もずっと師匠の風姿をみている。すべての能楽師たちはそうやって自分の師匠の風姿をみて、代々それが繰り返されることにより能が今日まで存続しているのだ」と、能楽師という仕事に就く喜びと伝統継承の使命についてお話くださいました。
 授業内で「敦盛 クセ」と舞をご披露いただき、さらに授業終了後には実際に舞台で使用する衣装や道具を手に取って間近で見るという貴重な機会となりました。学生たちは能面を顔に当てたり衣装を羽織ったりその姿を写真におさめたりするなど、能の世界の奥深さに思いをはせていました。

  • 能面を持つ川口氏
    能面を持つ川口氏
  • 舞台衣装をお見せいただいた。
    舞台衣装をお見せいただいた。
  • 舞の披露
    舞の披露
  • 授業後に舞台道具を手に取る学生たち
    授業後に舞台道具を手に取る学生たち