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株式会社サンテレビジョンの下弓奈氏と、クエストルーム株式会社の石原卓氏がゲストスピーカーとして来学!
2019年07月24日(水)
7月2日(火)のCDP312(1)「プロフェッショナル・ライティング」(担当:江弘毅講師)において、株式会社サンテレビジョン大阪支社営業部の下弓奈氏と、クエストルーム株式会社代表取締役で株式会社140B企画責任者の石原卓氏をゲストスピーカーとしてお招きしました。
下氏は、関西学院大学文学部をご卒業後、今年で開局50周年を迎える株式会社サンテレビジョン(以下、サンテレビ)に入社され、チャレンジコンテンツ企画番組「お菓子な時間」やドラマ「元町ロックンロールスウィンドル」のプロデューサーを務められました。
石原氏は、「ぴあ関西版」副編集長や女性誌「HERBIVO」編集長としてご活躍された後、フリーのプロデューサー&編集者を経て、現在代表取締役を務めるクエストルーム株式会社を設立されました。これまでに何度かゲストスピーカーとしてお越しいただいています。
下氏がプロデュースした「元町ロックンロールスウィンドル」は、サンテレビが初めて自社制作したドラマです。ドラマを制作するにあたって一番の大きな壁は、金銭面。入社当時からドラマ制作を希望していた下氏は、スポンサー集めに奮闘されました。そんな営業の仕事について「大変だけど、卑屈な仕事ではなく、自分の気持ちを伝えて『そうだよね』と共感してくれる人が集まってくれるから、スポンサーには感謝の気持ち」と述べられました。
その他にも、花火を見ながら日本酒を楽しむイベントを開催されたり、桜の木を植えるなどの社会貢献をされたり、一口に営業部といっても、活動の幅は多岐に渡ります。
授業内では、テレビ業界の現状として、広告収入が激減していることを挙げられました。ネットテレビや動画サイトへ、広告費が分散されたことが原因です。
業界全体が広告収入で苦戦する中、サンテレビには独特の強みがあります。それは、スポンサーの理解。サンテレビがプロ野球中継を規定の放送時間が過ぎても最後まで放送できることは有名ですが、なぜそれが可能かというと、サンテレビは独立局のため、番組の自由編成ができるということと、放送時間が遅くなったとしても、後続の番組スポンサーは減額せずに理解を示してくださるからだそうです。
他に、下氏と石原氏は昨今のテレビ業界について、「昔はお茶の間でウケていた番組がウケなくなっていて、批判されることが多くなった」と考察されました。規制が厳しくなり、放送免許の更新も定期的なチェックが入るそうです。
このような厳しい現状をふまえ、石原氏からは「就職活動の面接では、ただ熱意や志望理由を伝えるだけではダメ。ワンコンテンツマルチユースや権利ビジネスなどを頭に入れて就職活動に望んだ方が良い」とアドバイスをいただきました。
マスコミ業界の就職活動を考えている受講生にとって非常に充実した時間となり、授業後に質問をする受講生の姿も見られました。