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フリーライターの中島美加氏がゲストスピーカーとして来学!

2019年07月24日(水)

 6月18日(火)のCDP312(1)「プロフェッショナル・ライティング」(担当:江弘毅講師)において、フリーライターの中島美加氏をゲストスピーカーとしてお招きしました。一昨年もゲストスピーカーとしてご講義いただき、本学にお越しいただくのは今回で2回目です。
 中島氏は甲南女子大学人間関係学科をご卒業後、阪急電鉄の宣伝部に嘱託社員として在籍。28歳でフリーとなられ、結婚、双子出産後もライターとしてご活躍されています。

 「母の友人が社会派のライターで、その方に憧れて書くこと・伝えることに興味を持ち、ライターを目指すようになった」と話す同氏。大学在学中に『月刊SEMBA』の学生ライターとして活動を始めます。「まず現場に行って確認しなさい」という先輩ライターの指導の下、環状線全駅のKIOSKに「どの商品が売れているか」調査を行い、記事を書きました。各駅によって売れ筋の商品が異なり、面白い結果になったそうです。
 大学4年生の時に大阪で「花博」が開催され、朝日新聞が現地配布していた花博新聞の記者として園内を取材してまわられました。この時に、雑誌によって文章の書き方が全く異なることを学んだと言います。

 大学卒業後は阪急電鉄の宣伝部で、阪急沿線情報誌『TOKK』やポスターなどの作成に携わられました。
当時は会社勤めをすることに不安があったものの、電話応対や勤務時間のルール、敬語の使い方など、社会のルールを学ぶ貴重な経験だったと振り返られました。
 失敗談として話された、上司が来客中に遠くでピースサインをしたのを見て、同じようにピースを返したところ、そばにいた先輩に「お茶二つの合図よ!」と注意されたエピソードは、受講生たちの笑いを誘いました。
 また、現場に行って確認することが大事と教わってきた中島氏にとって、真夏の日に歩いているこの道が紅葉でいっぱいになっていることを想像しながら情報誌の記事を書くのは難しかったそうですが、それもまた勉強になったとのことでした。

 授業内では、"フリーペーパーなど手に取った時にどこの会社が作っているのかチェックしてみること"、"電車に乗ったら、今乗っている鉄道会社はどんな広告を掲示しているか確かめること"、"雑誌を小まめに見ること"など、すぐに実践できるアドバイスを多数いただきました。
 その他にも、「専門を絞るのも良いけれど、1つのカラーに染まらず色々な分野で書けるようになると、仕事の幅が広がる。誰もが書ける文章ではなく、自分にしか書けない文章を書ける力が大事」とお話しいただき、ライティング能力を鍛える受講生たちにとって非常に実りあるご講義となりました。

  • ゲストスピーカーの中島氏
    ゲストスピーカーの中島氏
  • 写真を見て、20字程度のコピーを考える受講生
    写真を見て、20字程度のコピーを考える受講生
  • 考えたコピーを発表
    考えたコピーを発表