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ヨーロッパ企画代表取締役の吉田和睦氏がゲストスピーカーとして来学!
2019年01月28日(月)
1月15日(火)のCDP211(2)「プレゼンテーションの技法」(担当:安藤善隆講師)では、ヨーロッパ企画(株式会社オポス)代表取締役の吉田和睦氏をゲストスピーカーとしてお招きしました。
吉田氏は、早稲田大学商学部をご卒業後、大阪ガスに入社されました。東京の企業にも内定を頂いていたそうですが、色々なことが勉強できそうだと考え、大阪ガスへの入社を決断されたそうです。
入社後の配属は家庭用ガス機器の営業でした。当時は、自分が本当にしたかったこととのギャップに苦悩されたそうですが、「起業する際にその時の仕事がとても役に立ったので、良い経験だった」と振り返っておられました。
1998年、扇町ミュージアムスクエア(以下OMS)に異動になり、2003年の閉館までスタッフとして若い表現者のサポートに力を注がれました。OMS時代に出会ったのが、当時まだ同志社大学の学生サークルであったヨーロッパ企画でした。吉田氏は、彼らが生み出す世界観、熱意に魅了されます。次第に、OMSのスタッフとしての点での付き合いより、表現者をサポート・マネジメントしていくことに興味が深まっていきました。
OMSが閉館された半年後、ヨーロッパ企画は、舞台『サマータイムマシン・ブルース2003』を観に来られた本広克行監督から映画化のオファーをうけます。(2005年に映画『サマータイムマシン・ブルース』公開)
また、同じ舞台を観に来られていたのがアミューズ副社長の出口孝臣氏(当時)で、吉田氏は、同氏の目にとまったヨーロッパ企画代表の上田誠氏やヨーロッパ企画のメンバーとともに、出口氏の元へ向かいます。吉田氏はメンバーのパイプ役として同行したところ、出口氏よりマネジメントについて学ばないかと声をかけられ、大阪ガスを退社し、アミューズに入社。そこで、ローカルコンテンツ制作、音楽番組制作、ネットコンテンツ制作、著作権ビジネス、映画企画の立ち上げなど、ヨーロッパ企画を支えていくためのハウツーを学ばれます。
1年間の学びの末、アミューズを退社し、ヨーロッパ企画の運営をおこなっていく株式会社オポスを京都で起業。ヨーロッパ企画は「劇団」の枠にとらわれない活動方針で、舞台、テレビ、Web、小説、メディアの全てをミックスして並走しています。あえてミックスさせて色々なところに関わりを持つことで、繋がりがどんどん広がっていくのだそうです。
今後は、京都・関西を拠点に活動する劇団の成功事例を作りたいとのことですが、「僕の原動力は、みんながきちんと食べていけていることなので、息長く続けていくことが一番大事」ともおっしゃっていました。
最後の質問コーナーでは、映画、仕事、脚本や、就職活動のことなど幅広い質問にお答えいただき、2018年度最後のゲストスピーカーによるご講義は締めくくられました。