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編集者・ライターの阿地あずさ氏がゲストスピーカーとして来学!

2018年12月06日(木)

 12月4日(火)のCDP211(2)「プレゼンテーションの技法」(担当:安藤善隆講師)では、編集者・ライターの阿地あずさ氏をゲストスピーカーとしてお招きしました。

 阿地氏は、2002年広島大学教育学部卒業の後、京都市の編集プロダクションに入社され、取材・編集・DTPデザイン等の経験を積まれました。2008年に大阪の出版社へ転職。2010年に退職されてからはフリーランスの編集者・ライター、DTPデザイナーとして活動されています。

 同氏にお越しいただくのは、今年度で2回目です。今回は、主に読書と旅についてお話しいただきました。

 阿地氏は、「大学まで出たのだから、自分の名前で生きていくような仕事をしなくては...」という強迫観念に長く囚われていたそうです。他人の目線で自分のキャリアを考えてしまい、ずっと理想と現実の落差に苦しみ続けていました。しかし、次第に一番コミュニケーションをとらなくてはいけないのは他人ではなく自分自身だということに気づき、現実の自分を受入れることができるようになりました。

 阿地氏は、旅と読書が好きで、これらに理想と現実の苦しみから助けられていたと言います。星野道夫の『風のような物語』を読んだとき、自分の中に窓が開き、「ここではないどこかの方が素敵なのでは...」と高校時代から一人旅をはじめられました。大学時代、長期休みは石垣島でアルバイトをされていたそうで、今振り返ると、自分にとっての「どこか」とは、石垣島だったのではないかと思っているとのことです。

 就職してからは多忙な日々を過ごされ、家には寝るために帰るだけの状態となっていました。結婚して少し時間に余裕が生まれてから、今まで様々な土地へ取材に行き、色々なことに目を向けていたけれど、自分が今いる「ココ」という場所に目を向けていなかったことに気づかれたそうです。安藤講師は「彼女は、自分のそばにあるものに気付いたからこそ、未来を読ませる(想像させる)文章が書けるようになった」と仰っていました。

 授業終盤は、学生からの多数の質問に丁寧にお答えいただきました。真面目に生きるのも大切だけど、「まあ、いいか」と楽に考えて生きるのも大事。プライベートでも交友のある阿地氏と安藤講師のかけ合いに学生たちから何度も笑いが起こり、終始和やかな雰囲気の授業となりました。

  • ゲストスピーカーの阿地氏
    ゲストスピーカーの阿地氏
  • 阿地氏と安藤講師(左)
    阿地氏と安藤講師(左)
  • 授業風景
    授業風景