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元宝塚歌劇団で中学校教諭の神谷彩氏がゲストスピーカーとして来学!

2018年08月02日(木)

 7月24日(水)のCDP322(1)「アート・パフォーマンス」(担当:上念省三講師)において、元宝塚歌劇団で中学校音楽科教諭の神谷彩氏をゲストスピーカーとしてお招きし、「元タカラジェンヌの挑戦~新たな道で~」と題してお話しいただきました。

 神谷氏は、元宝塚歌劇団男役で、在団中は『ベルサイユのばら2006』『エリザベート』等の舞台に出演されました。退団後は、滋賀大学教育学部音楽教育コースを経て、神戸大学大学院人間発達環境学研究科を修了、現在は京都市で中学校音楽科教諭として生徒たちの指導にあたられています。今年度から吹奏楽部の顧問として、多忙な日々を過ごされています。

 同氏は幼い頃からバレエに打ち込まれ、ご近所の方から「バレエをしているならぜひタカラジェンヌに!」とすすめられたことが宝塚歌劇団を目指すきっかけとなったそうです。当時は宝塚についてよく知らなかったものの、初演の『エリザベート』のビデオを見て惹きつけられ、宝塚音楽学校の受験を決意されました。家族の支えもあり、3度目で見事合格。音楽学校時代と歌劇団時代の思い出をお話しいただき、舞台メイクのことなど裏話も伺うことができました。
 在団中には、お世話になった歌唱指導の先生の影響や上級生から教わり下級生に伝える経験、また『そんな感じがする』と学校の先生の役をもらった事や教師である両親の影響などから『教える』という事に面白さを感じ、教師を目指す事に。退団後は大検(現在の高認)に合格。大学で教員免許を取得したものの、リアルな表現についてもっと研究をするため大学院へ進学されました。
 音楽科教諭として一番やりがいを感じるのは教科指導をしている時だそうです。歌い方ひとつにしても色々な表現の仕方があるので、そういったことにどうしたら子どもたちが気付いてくれるか日々模索中とのことです。

 講義の最後に歌を2曲ご披露いただき、神谷氏の歌声に受講生たちは終始圧倒されている様子でした。

講義内容

  • 教師を目指すきっかけとなった歌唱指導の先生からレッスンを受けた時、「なぜできたんだろう?」と思うほどの不思議な体験をした。そのような体験を子どもたちにもさせてあげたいと思った。
  • 心に残った上級生からの言葉...大切なのは、自分を"プロデュースする"という事。どんな自分になりたいか。どんな自分を見せたいか。
  • 中学校教諭は想像以上に大変だが、生徒から教わることも多く、やりがいを感じながら日々奮闘している。
  • ゲスト講師の神谷氏
    ゲスト講師の神谷氏
  • 授業風景
    授業風景
  • 歌をご披露いただいた
    歌をご披露いただいた
  • 講義後、神谷氏の周りに集まる受講生たち
    講義後、神谷氏の周りに集まる受講生たち
  • 集合写真
    集合写真