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ジャーナリストの松本創氏がゲストスピーカーとして来学!
2018年07月10日(火)
7月3日(火)のCDP312(1)「プロフェッショナル・ライティング」(担当:江弘毅講師)において、ジャーナリストの松本創氏をゲストスピーカーとしてお招きしました。
松本氏は同志社大学卒業後、神戸新聞社へ入社。記者として14年間勤めた後、現在はフリーランスのジャーナリストとしてご活躍中です。
記者時代、トクダネを狙う日々が続き、2年目あたりから「もっと重要なこと、本当に伝えるべきことがあるのではないか」という気持ちが強まったとのことです。さらに、政治に対するマスメディアの姿勢にも疑問を抱き、フリーランスになることを決意されました。
同氏はマスコミの問題点をいくつか挙げられました。しかし、あくまでも批判の立場ではないとし、「マスコミはきちんと機能すれば、民主主義社会を守る要となる。安易なマスコミ批判ほど怖いものは無い」と述べられました。
著書の『誰が「橋下徹」をつくったか―大阪都構想とメディアの迷走』(140B)は2016年度日本ジャーナリスト会議賞を受賞。さらに、『軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い』(東洋経済新報社)が今年4月に発刊されました。それらを発刊するに至るまでの過程や、ノンフィクションを書く上で同氏が大切にされていること、新聞社の仕組み、地方メディアの強みなどを語られました。
新聞記者とフリージャーナリストの両方を知る同氏ならではの視点から、報道とノンフィクションについて率直にお話しいただき、受講生たちにとって刺激的な講義となりました。
講義について
- インタビューや聞き書きは、取材対象について正確に読者に伝える。ルポタージュや評伝は、書き手がある。"私"を入れながら書く。
- 報道とノンフィクションの違い。報道は個々ばらばらな経験や言葉を拾い集めて「括る」。ノンフィクションは、括った言葉を解体・腑分けして、具体的で切実な個々の話を、ある視点からストーリーに編み直していく。
- マスメディアがやってはいけないことは、感情をそのまま事実のように伝えること。