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劇作家で女優のサリngROCK氏がゲストスピーカーとして来学!
2018年06月22日(金)
6月19日のCDP322(1)「アート・パフォーマンス」(担当:上念省三講師)において、劇作家で女優のサリngROCK氏をゲストスピーカーとしてお迎えし、演劇についてお話しいただきました。
サリngROCK氏は、主宰する劇団「突劇金魚」でご活躍されています。又、他の劇団の脚本・演出・出演、ワークショップや専門学校での指導、高校の演劇大会の審査員と活動は多岐に渡ります。
同氏は小学生の頃からお笑いが好きだったことから、舞台に立つ人に憧れを抱くようになったそうです。好きな劇団ができ、劇をつくる人に興味をもつようになりました。高校と大学では演劇部に所属。大学3年生で初めて演出を経験した時「これや!」と思い、演出が一番楽しいと感じたとのことです。卒業後はアルバイトをしながら演劇を続け、2008年に『愛情マニア』で"OMS戯曲賞大賞"を受賞されました。現在は、今年"岸田國士戯曲賞"にノミネートされた『少年はニワトリと夢を見る』の追加公演を控えていらっしゃいます。
講義では、サリngROCK氏が脚本を手がけられた『夜に埋める』を学生たちが順番に朗読し、その後に同作品のDVDを鑑賞しました。
「やりたいことをしながら生きていく方法を模索しながら生きてきたら今に至った」というお話しは、進路の選択や就職活動を控えた学生たちにとって、刺激的な講義となりました。
講義後、演劇に興味のある学生が個別に質問に行く姿も見られました。
受講生からの質問
- 挫折、やめようと思ったことはあるか。
⇒OMS戯曲賞大賞を受賞するまでの6年の間、一年半何もせずにいたことがあった。休むとまた頑張ろうという気持ちになる。1度だけではなく、これまでも何回かある。 - 台本の作り方。
⇒昔は一人でしていたが、最近はもう一人の団員と相談しながらすることが多い。 - 団員は2人とのことだが、他のスタッフが必要な時の集め方。
⇒横のつながりがだんだんとできてくるので、そういった人たちに依頼している。 - 「突劇金魚」で上演される舞台の広さはどれくらいか。
⇒いろいろだが、『夜に埋める』の公演は、かなり狭く、奥行きもあまりなかった。段差を作り広く見えるようにしたり、いろいろ工夫する。 - 台本を書くのにどれくらい時間がかかるか。
⇒構想を練り、プロットを決めるのに時間がかかる。台詞を決めるのは、早くて1~2週間程度。全体で1年かけることもある。 - 1つの公演ができるのにどれくらい時間がかかるか。
⇒(台本ができあがっている前提で)、1ヵ月半~2ヶ月程度稽古する。