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劇作家・演出家の樋口ミユ氏がゲストスピーカーとして来学!
2016年08月08日(月)
7月19日(火)CDP312(1)「プロフェッショナル・ライティング」(担当:江弘毅講師)の講義は、劇作家・演出家の樋口ミユ氏をゲストスピーカーとしてお招きしました。
同氏は1999年にOMS戯曲賞大賞を最年少・女性初・2年連続で受賞されました。他にもNHK・FMシアターに書き下ろした「飛ばせハイウェイ、飛ばせ人生」が放送文化基金賞を受賞するなど、番組における脚本の執筆活動から演劇祭の講評委員、演劇連盟主催の高校生ワークショップ講師まで幅広くご活躍されています。
講義のテーマは「人はなりたいものにしかなれない」。
質問用紙を配布し、樋口氏が学生の疑問に答えるという一問一答形式でスタート。
「劇作家・演出家になろうと思ったきっかけは」
「上手い文章を書くコツは」
「作家はカフェにいくイメージですが...」
といった率直な質問が相次ぎました。樋口氏からはご回答に加えて、劇作家・演出家の「あるある」話や裏話なども教えて頂き、教室内は何度も笑いに包まれました。
「将来のことをガチガチに考える必要はない。上手いようになっていくものだ」という言葉で締めくくられた樋口氏の講義は、就職活動など将来の選択を間近に控えた学生たちにとって非常に有意義な時間となったことでしょう。
樋口氏による講義概要について
- 脚本家、演出家になろうとは思わなかったが、演劇をやっていて人と人のめぐりあわせから仕事に入っていった。演劇を続けることの困難さについては、収入が伴わないこと等。
- 演劇の場合、創作はチームの合同作業である。演劇表現は幅広い、砂漠や宇宙まで可能。
- 自分の創作としてのもの。依頼された仕事としてのもの。この2種類について。依頼された仕事は、テレビやラジオなどメディア関係ならプロデューサー、小説なら編集者と関わることが必要。それぞれの流儀や方法と、クライアントがある。反して、自分の創作は全部自分で流儀をつくり完結する。