2021年度の重点項目
本年度の重点項目として、
- 学修環境の充実
- 広報
- リベラルアーツ教育の推進
- 社会連携の強化
- 国際化の推進
が定められました。
2021年度の計画
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新カリキュラムの効果の検証および問題点を検討し、必要に応じて改訂する。
- リベラルアーツ教育としての体制整備の検証(コア科目の体制、オープン科目の拡充、クローバーゼミなど)
- 各学科カリキュラムの目標の達成状況の検証
- カリキュラムのアウトプットの検証(学修達成状況、進路など)
- a-c などを受けての改訂案の提示
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学修目標をカリキュラム・マップ、カリキュラム・ツリーなどを通して学生に分かりやすく提示し、3ポリシーの達成状況をアセスメントプランに沿った形で検証する。
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教育の可視化、情報の透明化をさらに進めるため、IRの体制などを整備する。
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受験生に本学のキリスト教主義教育、リベラルアーツ教育がより見えやすい形にするための入試広報・本学広報のあり方を立案し、実践する。
- 効果的な教育アウトプットの提示
- 効果的な教育理念の提示
- 受験生ニーズの把握
- 広報体制の整備
- 広報プラットフォームの検討
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キャンパスで安全に学べるための感染予防対策を実行する。
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オンライン教育のための体制を強化する。
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コロナ対策以外の遠隔教育のあり方について検討する。
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コロナ禍の中であるからこそ、地域・国際連携活動を適正な形で進める。
- オンライン留学などの体制整備
- 安全で有機的な地域連携活動のあり方の模索の継続
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教員組織の適正なあり方について検討する。
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学院とともに150周年に向けての計画を推進する。
2021年度の取り組み
2021年度は2020年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症拡大によって、大学での教育研究活動形態の変容が求められることとなり、本学においても学生の安全を第一に考え、授業等ではオンラインを中心とした対応を行ってきました。主なものを以下に挙げています。
新型コロナウイルス感染症に対する取り組み
授業関連
授業の対応
- 新型コロナウイルスの感染状況が変化する中で、活動基準レベルに応じて次のように授業を行いました。
<レベル1>
原則として対面授業とし、授業規模、授業内容により遠隔の方が適切と思われる授業については遠隔授業とする。
<レベル2>
一部授業については対面対応をし、残りは遠隔授業とする。
<レベル3、4>
遠隔授業を基本とし、どうあっても対面でなくてはできない授業については許可制とする。
遠隔授業環境の整備
- 自宅での遠隔授業環境が整備できない学生に対し、学校への登校を許可し、パソコン教室での遠隔授業の受講を認める対応を行いました。
- 学内での遠隔授業受講環境改善のため無線LANアクセスポイントを増やすなどネットワーク環境を増強しました。
- 学生、教職員に対してICT面でのサポートを行うために、遠隔授業サポート室の機器やソフトを充実させ対応しました。
学生支援
「神戸女学院大学緊急特別奨学金(2021年度入学者限定)」の給付
- コロナ禍において、家庭の収入が減少したことにより経済的支援を必要とする2021年度入学者に対し、30万円を7名に給付しました。
図書館
- 活動基準レベルに合わせて事前予約制等で開館をし、来館が困難な学生を対象に図書館資料郵送貸出や文献複写郵送サービスを実施しました。
学生サポート
- 学生生活支援センターでは、各種証明書等の発行について、Web申請にて発行を受付け、登校できない学生への対応を行いました。
- カウンセリングルームでは、新型コロナウイルスに不安を抱えている学生に対し、相談窓口を設け学生支援を行いました。
キャリア・サポート体制
- キャリアセンターでは、個別面談やエントリーシート・履歴書添削面談等を状況に応じて「対面」及び「遠隔」(メールや電話等)にて実施をしました。
- 例年学内で開催している企業研究セミナーをオンラインで実施しました。
- 外部団体などが開催する就職情報交換会などで情報収集を積極的に行いました。
大学行事
入学式
昨年度中止となった入学式を、本年度は2021年4月5日に挙行することができました。感染拡大防止対策として、式を3回に分け、時間を短縮した形で行いました。また、保護者や関係者の参加はご遠慮いただき、ライブ配信、オンデマンド配信でご覧いただけるようにしました。
フレッシュマンキャンプ
昨年度中止となった新入生の本学への早期適応を果たすことを目的としたフレッシュマンキャンプを、本年度は4月にかけ各学科に分かれ学内で実施しました。
大学祭
昨年度中止となった大学祭(岡田山祭)は、2021年10月30日にオンラインで開催されました。
保護者会
2021年11月27日、本学での開催を予定していましたが、感染拡大に伴いオンライン配信での開催に変更し12月下旬~2月末の期間に実施しました。
大学クリスマス礼拝
2021年12月17日、昨年度に引き続き感染拡大防止の対策をした形で礼拝をまもりました。
オープンキャンパス
今年度は6月、7月、8月、9月、12月、3月にそれぞれ事前予約制で人数を制限し、計6回開催しました。
卒業式
2022年3月17日、卒業式を挙行しました。感染拡大防止対策として、式を3回に分け、時間を短縮した形で行いました。また、保護者や関係者の参加はご遠慮いただき、ライブ配信、オンデマンド配信でご覧いただけるようにしました。
音楽学部の主な演奏会
感染拡大防止対策を十分行ったうえで以下の主な演奏会を実施しました。
- 音楽学部ウインドオーケストラのCD発売を記念しての特別演奏会
- 舞踊専攻第16回公演
- 定期演奏会
- 舞踊専攻第13回卒業公演
- 卒業演奏会
その他
課外活動
2021年4月25日に緊急事態宣言が発令されたため、4月27日より活動基準レベルが3に引き上げられ、課外活動は原則禁止としました。その後、活動基準レベルに応じた課外活動を行いました。
留学
- 派遣留学はほぼ中止(韓国1名のみ渡航)、中期プログラムは全て中止となりました。
- 語学研修は夏期・春期ともに渡航型は中止し、一部のコースをオンラインに切り替えて実施しました。
- 留学生の受入れについては、前期2名、後期4名の留学生が本学の授業をオンラインで履修しました。
入構について
今年度の授業の実施にあたっては、感染対策の一つとして、学生の入構を正門と西門に限定し、学生は専用端末に学生証をかざし、検温を行った上で入構することとしました。
新型コロナウイルス感染関連以外
授業関連
ITオリエンテーション
学内システムの利用方法など、授業を受ける上で欠かすことができないITシステムの基礎を学んでもらうために、2021年度新入生向けのITオリエンテーションを行いました。
学生による授業評価アンケート
全学部生・院生対象に、授業改善を目的とした「学生による授業評価アンケート」を実施しました。
学生支援
記念賞等
- 記念賞は、各学科および研究科から推薦された学業・人物ともにすぐれた学生・院生に授与されるもので、今年度は15名の学生・院生に授与されました。また、国際ボランティア活動に貢献した学生に贈られる「大島初枝記念賞」は、2名の学生に授与されました。
- 課外活動で顕著な活動や成績を収めた本学学生自治会登録団体に贈られる「大学クローバー賞」は6団体に授与されました。
行事
絵本翻訳コンクール
第12回の「絵本翻訳コンクール」を実施し、174校から1167件の作品応募があり、最優秀賞1名、優秀賞2名、佳作2名、奨励賞7名に各賞が授与されました。
「神戸女学院の100冊」書評コンテスト
2021年度は、本学の学生より 6 名の応募があり、慎重に審査した結果、最優秀賞1名、優秀賞1名、佳作2名に各賞が授与されました。
文学部の学生主催講演会
女性の妊娠・出産をテーマに、講演会「奇跡を紡ぐゆりかご~未来のママたちへ~」を学生・教職員対象に本学にて開催しました。
国際交流
国際交流
- ベトナムの日越大学とオンライン学生交流会を行い、本学からは14名の学生が参加しました。最終日にはグループごとに英語で発表を行いました。
- 2021年8月23日~9月3日の期間に、米国のペンシルバニア州立大学とオンライン夏期集中講座を実施し、英文学科1年生~3年生の10名が参加しました。
- 2022年1月8日、14日の2日間に、米国のLesley University とのオンライン交流会を昨年度に続いて実施しました。英文学科の2年生以上の25名が参加しました。
- 2021年10月24日に本学講堂で英文学科の学生が日本語字幕制作を行ったバングラデシュ映画(第16回大阪アジアン映画祭に出品・上映)『竹で稼ぐ男たち』の上映と学生たちの日本語字幕制作の様子をまとめた映像も上映しました。
- 2021年3月に開催の第17回大阪アジアン映画祭に出品されたバングラデシュ映画『地のない足元』の日本語字幕制作のプロジェクトに英文学科の学生が参加しました。
学習環境等の整備関係
ITリプレイス
- 情報セキュリティ強化のため多要素認証や未知の脅威に対応できるファイアウォールを導入しました。
- 利用者の利便性向上のため、シングルサインオンシステム拡充を含めた教育サーバーシステムの更新を実施しました。
- 堅牢で安定運用を可能とするためネットワークシステムの更新を実施しました。
英語の自習学修ツールの導入
- 英語自学自習ツール(ATR)を引き続き導入しました。
語学補習講座のオンライン開講
- IELTS(英語)、HSK(中国語)、ハングル検定(韓国語)の補習講座をオンラインで開講しました。
貴重書庫改修
- 庫内環境安定化のための壁面改修および換気システム導入等、貴重書庫の改修を行いました。
動画配信サーバー・レコーダー更新
- 授業支援システムのバージョンアップにあわせて、動画配信サーバーのバージョンアップを行いました。
Mediasiteサーバー強化
- バックアップサーバーおよびアップロードされた動画を配信用に変換するJOBサーバーを強化しました。
視聴覚機器改修
- 文学館1F・2Fの中教室の視聴覚機器を改修しました。
クラブ室エアコン設置
- 第三体育館クラブ室にエアコンを設置し、本年度ですべてのクラブ室のエアコンの設置が完了しました。
広報関係
本学公式サイト内コンテンツ
- オウンドメディア「わからないから、おもしろい。」で、さまざまな視点から、教員の研究・活動、卒業生のいま、学生の活動や取り組みなどを発信しました。
- 卒業生の活躍を紹介する本学公式サイト内コンテンツ「Stories」に、新たに3名の卒業生のストーリーを追加しました。
交通広告他の掲示
- 阪急西宮北口駅構内に看板広告を掲出しました(今津線宝塚方面行き降車ホーム)。
- 入試への出願促進およびオープンキャンパスへの集客を目的に、阪急電鉄の車内ドア横に広告を掲出しました(2021年12月)。
各学科ホームページサイト
- 心理・行動科学科は資格関連紹ページを充実させ、環境・バイオサイエンス学科は教職関連情報の充実と学修内容をわかりやすくした新しいコンテンツを追加しました。
社会連携の強化関係
高大連携
- 本学と仁川学院高等学校において、教育に係る交流を通じて両校の教育を相互に活性化させるために2021年12月22日に高大連携に関する協定書並びに覚書を締結しました。
地域連携
- 英語科教職課程を履修する英文学科4年生がこれまでに引き続き今年度も、西宮市内の小学校(山口小学校・西宮浜義務教育学校)にて外国語教育のボランティア活動を行いました。
- 中学校3年生の生徒に、子供の外国語習得についての講義(遠隔)を実施し、生徒のプロジェクト(外国語習得)に協力しました。
- 英文学科 通訳・翻訳プログラム主催の高校生向けワークワークショップ『使ってみがこう英語力』をオンラインで開催しました。
- 人間科学部の教員が、学内外で講演会や研修会等を、遠隔を含め、計34回実施しました。
産学連携
- スミリンケアライフ株式会社が運営するサービス付き高齢者向け住宅「エレガーノ西宮」にて、音楽学部学生と教員による同施設のオープン記念コンサート(延期になっていたもの)他、4回のコンサートを開催しました。
- 総合文化学科3、4年生5名が、日経STEAMプロジェクト「UCC STEAMゼミ:高校生・大学生とともに考えるコーヒーの持続可能な未来」に参加しました。
- 大阪ガス都市開発と本学がコラボ企画を実施し、本学の学生20名が「住みたい学生レジデンスと共感する広告」をテーマに2日間にわたりワークショップを行いました。
音楽によるアウトリーチ
- 音楽によるアウトリーチは、社会の様々な分野に開くことによって、学生の主体的な学びを促そうとするものです。今年度は演奏派遣を2回、子どものためのコンサートを2回開催しました。
地域創りリーダー養成プログラム
- 地域の課題を見つけ解決策を探り実行する地域創りリーダー養成プログラムは、4つの班に分かれ、地域の小学校、NPO法人、企業や西宮市教育委員会等の協力を得て実施しました。