70周年記念誌
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専業主婦を経て、経営者に。096私が学生のころは、女性はできるだけ早く結婚し、子どもを産んで育てることが当たり前の時代。実際、在学中にお見合いをする友人も何人かいました。私も一度も社会に出ることなく、卒業とほぼ同時に結婚。以降20年近く専業主婦として、4人の子どもを育てる毎日でした。それはそれでやりがいはありましたが、ほかにもいろいろ挑戦したくなって。英語をブラッシュアップすべくスクールに通ったり、簿記検定を取得するための勉強をしたり。子育て中の限られた時間をやりくりしながらも、何かにチャレンジすることを楽しんでいましたね。父が亡くなり、会社を引き継いだのが45歳のとき。はじめは右も左もわかりませんでしたが、せっかく社長になったのだから、自分なりのチャレンジをしたくて。まずは自分でも良さが理解できる服飾雑貨の輸入からはじめました。日本の織物職人とともに一からオリジナルの生地を製作し輸出したことも。昔から「コレ!」と思ったら即実践して、走りながら考えるタイプ。怖いもの知らずなんですよ(笑)。なかには失敗もありましたが、さまざまな事業を通して得られたいとう きみこ1972年、文学部 英文学科卒業。田嶋株式会社代表取締役社長、神戸商工会議所副会頭。現在は、自社ビル・神戸輸入品卸売センター(田嶋ビル)を経営するとともに、自社ブランドの化粧品等を開発・販売している。  

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