095“ほんもの”に近づくための挑戦は続く。私が社長を務める田嶋株式会社は、来年創業120年を迎えます。現在は、ナチュラルミネラルウォーターとその水を生かしたスキンケア商品の開発と販売が主だった事業です。“ほんもの”にこだわり抜いた上質な商品をひとりでも多くの方に届けるべく、奮闘する毎日です。女学院に入学したのは50年前。もう半世紀も昔のことになりますね。もともと実家が貿易会社でしたから、取引先の外国人と家族ぐるみで交流したりと、英語に触れる機会が多く、英語だけは熱心に勉強していました。女学院の英文学科を選んだのも、高度な英語教育に触れたかったから。発音から徹底的に叩き込まれて、それはもう驚きました。もちろん、学んだ英語力は現在の仕事にも役立っていますが、女学院の4年間で得たもっと大きなものは、人を大切にして人の役に立つ、という考え方。そう、「愛神愛隣」の精神です。経営者としてだけでなく、どんな場面においても、人と人とのつながりがすべて。地位や肩書にとらわれずに、自然体で相手との関係性を築くこと。ごまかしがなく、正直でいること。そんな“ほんもの”の人との付き合い方が人生において最も大切で、その姿勢は女学院での4年間で自然に身についたのだと思います。
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