問題を“直視する”だけが、解決法とは限らない。070ますます強くなり、次は自分自身の仕事として、子ども3人を連れて再びザンビアに戻ることを決意しました。子ども3人を連れて海外、しかもアフリカで働くなんて、と驚く人も多いでしょう。でも海外で働くことを決意したのには理由があります。それは“子どもファースト”という私のモットー。日本で家庭と仕事を両立させるのは勤務形態や社会構造上、まだ難しい。一方、海外なら勤務時間も短くヴァカンスも長くとれる。“子どもファースト”だからこそ、私は海外で働きながら子育てをするという道を選んだんです。決断できたのには、大学での4年間が影響している気がします。岡田山には、音楽だけでなく幅広い知識や考え方を学べる環境がありました。たとえば、タイで研究されていた地理学の先生が目を輝かせながら語ってくれた、異文化のおもしろさ、人種への尊敬の気持ち。アメリカでの留学から帰国されたばかりだった斉藤先生の、音楽への熱意とキャリアを更新し続ける姿勢。文化、社会、語学、生き方などを総合的に学べたことは、何か問題にぶつかったときに直視するひらやま ちなつ1996年、音楽学部音楽学科 声楽専攻卒業。卒業後は、新進声楽家としてオペラやコンサートへの出演はもちろん、コンクールでの入賞も。2003年ロータリー国際財団より奨学金を得てイタリアに留学。2005~2009年と2011~2016年は、神戸女学院大学にて非常勤講師を務める。3人の子どもとともに、インターナショナルスクールの音楽科教員としてアフリカ・ザンビアに赴任予定。
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