70周年記念誌
49/107

夢に近づくための、自分で「最適解」を見つける力。047-Memoryオックスフォード留学イギリス・オックスフォード大学に1年間留学。使い込んだテキストブックは、今でも大切にとってあります。-Spot図書館本館英文学科はとにかく読む課題が多い! 静かな図書館本館に教科書を持ち込んで、時間を忘れて読みふけっていました。女学院の教育環境が影響しているように思います。また、新春国際親善パーティーの司会という大役も2度任され、英語と日本語で会場を取り仕切ったことも。こういった経験を積んだせいか、今の職場でも外国の方からの電話は私にまわってきます(笑)。官公庁には、性別や年齢の違いだけでなく、多種多様な人たちが訪れます。事情やニーズがそれぞれ異なる人たちへの対応には、万人に当てはまる「絶対解」はありません。「これができたら100点」という明確な正解がない社会では、自分で考える力が大切だと感じています。つまり、自分で到達すべきゴールを考え、到達するためのプロセスを考え、「最適解」を見つけること。これって実は、女学院卒業生の得意とするところ。なぜって、学びたいことを自分で決め、学ぶ方法を自分で考えて設計する……同じですよね。今の私のゴールは、神戸を世界にもっと発信していくこと。そのためにも幅広い業務を通して地域の人々の多様性に触れながら、成長していきたいと思っています。あの頃の私へ留学には、お金・時間・学力など、いろいろな課題が目の前に立ちはだかります。でも、できない理由を数えて諦めるのではなく、まずはチャレンジしてほしい! できる方法を探る、自分でどうにもならない問題は大人に相談してみる。そのプロセスを辛抱強く繰り返すことで、糸口は必ず見つかります。やらずに後悔するより、やって後悔を。  

元のページ  ../index.html#49

このブックを見る