70周年記念誌
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変わりゆく人生のステージを楽しみたい。027-Memory海外留学留学先の教授とクラスメイトたち。授業が終わってからも討論したり一緒に宿題をしたり。刺激的な日々を過ごしました。-Spot秋のキャンパス講堂の裏にある大きなイチョウの木をはじめ、紅葉の時期は本当にキャンパスが美しくて。授業の合間の癒しでした。は面白いし、自分が共感できるところは嬉しい」――そう思えたことが、私の大きな力になりました。女学院や留学先で味わった「知らないことを知る楽しさ」が、海外ビジネスでの大きな突破口になってくれたのです。ドバイに赴任する前に結婚した私は今、「社会人」だけでなく「妻」でもあります。そして今後は「母」や「上司」など、立ち位置や役割は変化し続けるでしょう。その中でずっと大切にしたいのは、生きるステージが変わっても知ることを楽しみながら生きていきたい、自分らしさを大切にしながらいつでもどこでもワクワクしていたい、という気持ち。思えば20歳のとき、大学を中退して再スタートを決断した私は、どこか人生の迷路に入ってしまったような、不安と焦りの日々を送っていました。でも今だからこそ思えるのは、「寄り道も含めて、今の自分だ」ということ。世界を知ること・人を知ることで、さらに新しい自分を発見する。変化をポジティブに楽しみながら、しなやかに生きていけたらと思っています。あの頃の私へ好きなこと・やりたいことを20歳で見つけるのは難しい。だけど「これは難しい」「これは違う」と頭でっかちになって決めつけてしまうのではなく、散歩中に雑貨屋さんに入るように、気軽に扉を開けてみて。哲学の授業、インドでのインターンシップ、ルーマニア人との世界旅行……「面白そう!」で体験したことは今、実際に私の糧になっているから。  

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