70周年記念誌
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023世界は、「知る楽しさ」に満ちている手に職をつけたい一心で受験勉強をして、念願だった薬科大学に入学した私。ところが、受験勉強から解放されてはじめて「何のために学ぶのか」「学びを生かしてどう生きたいのか」という疑問がむくむくと湧いてきたんです。薬科大学では専門知識を狭く深く学びますが、自分が学びたいのはもっと“生きる”上で役立つ横断的な学びだったのではないかと。「このモヤモヤに今向き合わないと、一生後悔することになる」と、薬科大学を中退することを決意。高校の先生に相談して勧められたのが、リベラルアーツ教育を掲げる女学院でした。もともと海外にも関心があり、英語教育の制度が充実していることも魅力的でした。そこで、もう一度受験勉強からやり直し、英文学科で学ぶことになったのです。入学後は、念願だった“いろいろな分野の学び”を満喫!なかでも印象に残っているのは「哲学」の授業です。哲学ってなんだか小難しいイメージだったのですが、授業を受けてみると、今を生きている私たちの生き方や心のあり方を支えてくれるヒントがたくさん。例えばデカルトの“方法序説”では、自分が何を信じるべきか、目の前の問題をどう解決していくべきかが物語のように記されていて。今、ビジネスの世界で生きている私にとっても、役立つ知識になっていますね。  

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