70周年記念誌
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011「おもてなし」を突き詰めるために学びつづけたい。近鉄・都ホテルズに勤務、現在は、シェラトン都ホテル大阪の和食レストランのスタッフとして働いています。ホテルでは、宿泊業務に携わるフロントやドアマンだけでなく、レストランでの接客業務も大切な“おもてなし”の場です。お客様をご案内する、注文をお伺いする、お料理をお出しする。あらゆるシーンで、お客様に喜んでいただけるためのベストとは何か、を考え続ける日々です。“おもてなし”とは何か。人によってその定義は違うかもしれませんが、私は「自分が学び続けること」だと考えています。和食は、食材から調理方法、器に至るまで、お客様にお出しする一品一品に、文化や歴史に裏付けされた「意味」があります。私もこの仕事を始めるまではまったく知らなかったのですが、知れば知るほど奥が深くて。何も知らずにお客様にお出しするのではなく、意味を知ったうえでお出しすることで、よりよい“おもてなし”につながると思うんです。たとえばお客さまから味付けについてご質問いただいたとき、その意味を答えられたら、楽しみながら召し上がっていただけますよね。まだまだ勉強中ですが、女学院で「知る楽しさ」が体に染み込んでいる私にとって、働きながら学べることが大きなモチベーションになっています。 

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