つくったものを誰かに届けるには、社会に出ないと。008発部門。実際に手を動かして仕事を体験することも多く、そのとき急に、10年以上前の夢を思い出したんです。そういえば私、ものづくりの人になりたいんだった、と。ものをつくるだけなら趣味でもできると考えていた私でしたが、それでは“人のため”のものづくりはできない。商品という形にして、母や祖母にも届くようにするには、社会に出てものづくりをしないとだめなんだ。そう気づいたら、今まで研究一筋だった人生に「働く自分の姿」が想像できました。せっかく働くなら、ここがいい。インターンシップ後に同社の採用試験を受け、研究職として採用されました。私は12年間女子校育ちだったので、就職してからのカルチャーショックはやはり大きかったですね。わかってはいたけど、男性が多い(笑)。業務の中で当たり前のように力仕事があると、「やばい、重い。持てない!」。本質的な部分ではありませんが、ギャップは感じます。でも一方で、研究職の中でも私の部署は他部署や社外の方との連携が多いので、対外コミュニケーション力が求められます。そうしたとき、さまつい りこ2017年、神戸女学院大学大学院 人間科学研究科 博士前期課程修了。修士論文のテーマは「ペプチドが示す抗酸化性に及ぼすアミノ酸側鎖の影響」。寺嶋教授の紹介で協和発酵バイオ株式会社にてインターシップを経験したのち、同社に就職。現在、研究開発職として健康食品の開発に従事。
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