神戸女学院シェイクスピア・ガーデンは、1987年秋に、シェイクスピアが作品の中で言及した約160種類の植物のうち、日本の気候・風土に合う100種余の植物が集められ、開園しました。今では多くの植物が、植えられた当時の場所を離れ、自分たちが最も美しく見える場所に飛び広がり、我々を楽しませてくれています。
この度、当ガーデンの案内小冊子「神戸女学院シェイクスピア・ガーデン」(初版1987年、改訂1994年)にある植物学的説明とシェイクスピアからの引用に、学院関係者から募った写真を添え、バラのページを加えて、皆さまの「心の目」(『ハムレット』1幕2場 )を刺激し、ガーデンへと誘うウェブ・ページをお届けいたします。
ほんものの美の体感を大切にする方々が集い、にこやかに語りあえる神戸女学院らしいコミュニティーの空間へと、これからも多くの方々が当ガーデンを大切に創り続けて下さることを祈っています。
尚、シェイクスピアからの引用はThe Riverside Shakespeare (G. Blakemore Evans ed., 1974)を用いています。戯曲は、幕、場、行を数字で示し、詩には行数を、ソネットには番号と行数を付しています。シェイクスピアが描いた植物からのメッセージを更に、味わい楽しみたい方は、本学名誉教授、金城盛紀氏『シェイクスピア花苑』(1990年、世界思想社)、『シェイクスピアと花』(1996年、東方出版)等をご参照下さい。
最後になりましたが、当ページでは橋本知佳氏、平野佳幸氏、松隈有里氏、門田葵氏、竹田海十里氏、吉永真理子氏、吉橋順子氏 (ABC順)から寄せられた写真を掲載しています。ご協力ありがとうございました。と同時に、1987年当時、シェイクスピア・ガーデン造成に大きくご貢献下さった初代シェイクスピア・ガーデン運営委員会の方々、茂洋氏、今村一之氏、鈴木信一氏、千葉朝春氏、中井哲夫氏(以上、学院)、矢野悟道氏、金城盛紀氏、泥谷征人氏、上紀子氏、山本義和氏、竹中則夫氏(以上、大学)、廣澤和人氏、大川徹氏(以上、中高部)のお名前もあらためて、感謝を込めて記載させて頂きます。
造成当時から今に至る皆さまの神戸女学院への想いを大切に継いでいく一端として、また学生・生徒の皆さんの、身近なシェイクスピア体験学修を支えるものとして、このウェブ・ページが活用されることを願っています。